ソポクレス著、藤沢令夫訳。
テイレシアス「ああ!知っているということは、なんという恐ろしいことであろうか―知っても何の益もないときには」
クレオン「賢明な考え方をしているかぎり、悪心などはけっして起らぬもの」
語る言葉に為す業に
おごりたかぶる輩のありて
女神ディケを畏まず、
神の御座を懼れずば、
悪しき運命にとらえられ
凶しき不遜のむくいを受けよ―
げによこしまの利得をもとめ、
不敬の業をしりぞけもせで、
おろかしき瀆神の罪をおかす輩は。
かかるときむなしき力をよし誇るとも
誰ぞ神の矢をふせぎえん。
人の世にかかる所業が誉れなら、
そも何ゆえにわれは踊る?
テイレシアス「ああ!知っているということは、なんという恐ろしいことであろうか―知っても何の益もないときには」
クレオン「賢明な考え方をしているかぎり、悪心などはけっして起らぬもの」
語る言葉に為す業に
おごりたかぶる輩のありて
女神ディケを畏まず、
神の御座を懼れずば、
悪しき運命にとらえられ
凶しき不遜のむくいを受けよ―
げによこしまの利得をもとめ、
不敬の業をしりぞけもせで、
おろかしき瀆神の罪をおかす輩は。
かかるときむなしき力をよし誇るとも
誰ぞ神の矢をふせぎえん。
人の世にかかる所業が誉れなら、
そも何ゆえにわれは踊る?