2010年12月
1830、スタンダール著、野崎歓訳。
ぼくらの時代、1920年代を予見していたかのような書きぶり。
あんぼ坂
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ジュリヤンは偽善的態度を取ろうとしてもうまくいかず、嫌悪ばかりが募り、すっかりやる気を失ってしまった。(第1巻第27章 人生最初の経験)
国家という船の上では、だれもが舵を取りたがる。何しろ稼ぎがいいからな。ただの乗客にとっちゃ、ほんの片隅に席を見つけることさえできないものなんだろうか?(第2巻第1章 田舎の楽しみ)
流行と美がこれほどそっぽを向き合った時代はかつてなかった。(第2巻第1章 田舎の楽しみ)
私のつまらない崇拝者たちときたら、退屈に浸りきっている。ところがね、退屈って、伝染するのよ。(第2巻第11章 若い娘の支配力!)
ほかのみんなはジュリヤンを嫌っている。とはいえ、だれも軽蔑はしていない。(第2巻第12章 ダントンになるのか?)
衰退した、退屈なこの時代!(第2巻第14章 若い娘の考えること)
「これほどの危険に囲まれていても、私にはなお、わたしがついている」(第2巻第14章 若い娘の考えること)
「政治とは、文学の首にくくりつけられた石のようなもので、半年もしないうちに文学を沈没させてしまいます。想像力の楽しみのただなかに政治を持ち出すのは、コンサートの最中にピストルを撃つようなものです。そんな騒音は耳をつんざくばかりで、何の刺激もない。どんな楽器とも調和など取れません。政治の話をし始めたら、読者の半分はすっかり腹を立てるでしょうし、残りの半分は退屈して、その話なら朝刊で読んだときのほうがはるかに興味深く刺激的だったと思うのです……」(第2巻第22章 討論)
イギリスはもはやすっからかんで、大義のために使える金などありません。ピットその人がよみがえってこようとも、彼の天才をもってしてもイギリスの小地主たちをもう一度たぶらかすことはできないでしょう。(第2巻第22章 討論)
あれほど誇り高く、あれほど優れた才能に恵まれ、この私以上に家名を誇りにしていた娘が!フランスで最高の貴族たちから結婚の申し込みがいくらでも来ていたというのに!…どんな用心をしようと無駄なのだ。この世紀では何もかもが一緒くたになってしまう!われわれは混沌に向かって歩んでいるのだ!(第2巻第33章 弱気の地獄)
いまのまま、理想的な暮らしをさせておいてほしいんだよ。きみたちのいろいろな心配事だの、現実のこまごまとした問題だのは、ぼくにとってはどっちにしろ面白くないことなんだ。おかげで天国から引き下ろされてしまう気がする。人はそれぞれ自分にふさわしい死に方しかできない。ぼくも死について、自分の好きなように考えたいんだ。他人などどうだっていいさ!(第2巻第40章 静けさ)
ぼくらの時代、1920年代を予見していたかのような書きぶり。
あんぼ坂
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ジュリヤンは偽善的態度を取ろうとしてもうまくいかず、嫌悪ばかりが募り、すっかりやる気を失ってしまった。(第1巻第27章 人生最初の経験)
国家という船の上では、だれもが舵を取りたがる。何しろ稼ぎがいいからな。ただの乗客にとっちゃ、ほんの片隅に席を見つけることさえできないものなんだろうか?(第2巻第1章 田舎の楽しみ)
流行と美がこれほどそっぽを向き合った時代はかつてなかった。(第2巻第1章 田舎の楽しみ)
私のつまらない崇拝者たちときたら、退屈に浸りきっている。ところがね、退屈って、伝染するのよ。(第2巻第11章 若い娘の支配力!)
ほかのみんなはジュリヤンを嫌っている。とはいえ、だれも軽蔑はしていない。(第2巻第12章 ダントンになるのか?)
衰退した、退屈なこの時代!(第2巻第14章 若い娘の考えること)
「これほどの危険に囲まれていても、私にはなお、わたしがついている」(第2巻第14章 若い娘の考えること)
「政治とは、文学の首にくくりつけられた石のようなもので、半年もしないうちに文学を沈没させてしまいます。想像力の楽しみのただなかに政治を持ち出すのは、コンサートの最中にピストルを撃つようなものです。そんな騒音は耳をつんざくばかりで、何の刺激もない。どんな楽器とも調和など取れません。政治の話をし始めたら、読者の半分はすっかり腹を立てるでしょうし、残りの半分は退屈して、その話なら朝刊で読んだときのほうがはるかに興味深く刺激的だったと思うのです……」(第2巻第22章 討論)
イギリスはもはやすっからかんで、大義のために使える金などありません。ピットその人がよみがえってこようとも、彼の天才をもってしてもイギリスの小地主たちをもう一度たぶらかすことはできないでしょう。(第2巻第22章 討論)
あれほど誇り高く、あれほど優れた才能に恵まれ、この私以上に家名を誇りにしていた娘が!フランスで最高の貴族たちから結婚の申し込みがいくらでも来ていたというのに!…どんな用心をしようと無駄なのだ。この世紀では何もかもが一緒くたになってしまう!われわれは混沌に向かって歩んでいるのだ!(第2巻第33章 弱気の地獄)
いまのまま、理想的な暮らしをさせておいてほしいんだよ。きみたちのいろいろな心配事だの、現実のこまごまとした問題だのは、ぼくにとってはどっちにしろ面白くないことなんだ。おかげで天国から引き下ろされてしまう気がする。人はそれぞれ自分にふさわしい死に方しかできない。ぼくも死について、自分の好きなように考えたいんだ。他人などどうだっていいさ!(第2巻第40章 静けさ)
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